ブラインドスキーヤーをサポートする時に |
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滑走編 |
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《Let's Skiing!》 ここからは実際に滑る時の注意事項などが書かれています。冒頭にも書きましたが、スキーヤーのレベルによって、サポートする方法も違ってきます。ここではある程度滑れる(ボーゲン滑走)スキーヤーをサポートする場合について書いています。初心者や上級者をサポートする場合はサポート経験者にアドバイスを貰ってください。 |
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[サポートスタイル] 1. 本サークルでのサポートは、スキーヤー1人に対しサポーター2名付く事を原則としています。サポーター2人の場所は、スキーヤーの前方約3mの位置に1名(前走)、後方約2mの位置に1名(後走)となります。 2. 前走者は、滑走前方の状況を把握しながら、スキーヤーを導いていくのが役割で、後走者は前走者のフォローを行うと同時に、後方からの滑走者からスキーヤーを保護するのが役割です。 [前走者] 1. 前走者は鈴やホーン、またはスピーカーなどの音源でスキーヤーの滑走方向を誘導します。 2. 音源の補助として「右」「左」などの指示を自分の声で指示する場合もあります。ブラインドスキーヤーが中級者以上になると、鈴などの音源は使わずに声だけで誘導する場合もあります。 3. まず滑り出す前に、これから滑走するコースの状況(斜度、リフト支柱などの障害物の位置、混雑状況などを説明します。 4. ある程度のスピードを出して滑走する場合は、なるべく人が少なくなった瞬間を狙って滑走を開始します。 [後走者] 1. 滑り出す前にスキーヤー後方の状況を把握しておきます。大人数で滑走してきているグループや子供連れのファミリーなどが近づいていたら、できればそれらをやり過ごしてから滑走開始します。 2. スキーヤーの後方を滑りますが、スキーヤーの転倒などの際に突っ込まないように気をつけてください。 [声かけの仕方] 基本的には前走者が指示の声を出します。ただし、回りの状況や天候、スキーヤーの好みなど、後走者が指示の声を出す場合もあります。その場合は、前走者が音源を使っての方向の指示、後走者はターンのタイミングを指示したり、周囲の状況をスキーヤーに伝える役目になります。以下はその声掛けの方法です。 指示の声はなるべく大きな声ではっきりと。短い言葉で簡潔に。 「右」「左」という指示は進行方向を示します。加重する方の足を指示するのではありません。なお、同じ「右」でも、言い方によってはスピードの指示にもなります。例えば短く「右」「左」と繰り返せばショートターンになるし、ゆっくり「みぎ〜〜」「ひだり〜〜」と声をかければ大回りでゆっくりなターンの指示になります。 スピード調整や混雑状況により「大きいターンで右」とか「短いターンで左」という声も必要なときがあります。 前方に障害物がある場合、基本的には止まることを指示してください。左右に他のスキーヤーなどがいれば必要に応じてその状況を手短に伝えてください。 止まる時は「止まれ」の指示をした後、前走者は追突を避けるため左右どちらかにもう1ターンしてから止まってください。 スピードオーバーや突然あらわれた第三者など、緊急停止の必要があるときは大きな声で「転べ」と叫んでください。危険な状況であると感じたら、まずは「ストップ」することが大事です。 スキーヤーは音が消えると不安になります。音源を常に鳴らしているか、声掛けを絶やさないようにしてください。 風がきつい日には声が聞こえにくくなります。天候状態をよく考慮し、無理のないスピードで楽しんでください。 [その他] 前述した通り、まず危なくなったら無理な姿勢で止まらせるよりも、転んでもらうほうがお互いに安全です。特に初心者に対しては、滑り出す前に上手な転び方を練習してから滑り始めてください。 ある程度滑れるブラインドスキーヤーをサポートしている際、慣れてしまうとついつい狭いところを通してしまいがちですが、これは危険です。基本は「広いコース」です。止む終えず狭いところを通る場合は、スピードダウンして通過してください。 日常生活におけるサポートの方法について簡単に別紙にまとめています。スキーのサポートについての知識を頭に入れていただく前に、こちらをお読みいただき、移動の際や宿舎でのサポートに役立ててください。 |