T.A.B.S.(Tokyo Assosiation for Blind Skiers)は、2003年11月に設立されたスキーサークルです。1992年の1月、東京都盲人福祉協会青年部が主催するスキーツアーが始まりました。毎シーズン二回開催されるツアーにはスキーを楽しむ盲人がいつも10数名集まり、愉快で気持ちのいいツアーを続けてきました。ツアーには口コミで集まったサポーターたちがボランティアで参加し、スキーをまったくやったことのない初心者からパラリンピックを目指す上級者まで、幅広いブラインドスキーヤーのレベルに合わせたサポートを行ってきました。ツアー先では地元の福祉協議会などのボランティアの方々にもご協力いただき、大きな怪我や事故などなく、続けてくることができました。
しかしながら、口コミでサポーターを継続的に集めることは年々難しくなり、特にサポーターの中核を占めていた若手女子の人たちが結婚などでスキーから離れたり、学生サポーターが就職とともに遠方に行ってしまう等、年々増える傾向にあるブラインドスキーヤーの参加者と反比例するように、サポーターの参加者は年々減っていく傾向にありました。
そこで、これまでの口コミでのサポーター参加者募集だけではなく、色々な方法でサポーターを集めるため、サポーターサークルを設立することになりました。インターネットや活字媒体などのメディアを通じて新しいサポーターメンバーが参加してくれることをその設立の一番の目的としています。 また、これまではブラインドスキーヤーをサポートする際には、特にマニュアルというものは存在せず、それぞれのサポーターが先輩サポーターから教わったり、ブラインドスキーヤーからの要望を聞きながら自分たちで工夫をする、または一般に出回っているマニュアルを参考にしてサポート(ガイド)してきました。今回、T.A.B.S.を設立するに当たり、このサポートマニュアルも整備、作成することになりました。これまでに年間6回程度の幹事会と数回の研修ツアーを開催し、マニュアルを作成し更新しています。本サークルでの利用だけにかかわらず、プライベートでスキーをされるブラインドスキーヤーとガイドの方々にも利用していただけるようにドンドン改良していきたいと思っています。
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